せっかく手に入れたゲーミングPC、できるだけ長く大切に使いたいですよね。でも「シャットダウンの頻度ってどれくらいが正解なんだろう?」と迷ったことはありませんか。「頻繁に切ると寿命が縮む」「つけっぱなしは電気代がヤバい」など、様々な説があって不安になる気持ち、よくわかります。
実はその答え、PCの構成や使い方によってガラリと変わるんです。この記事では、迷いがちな電源管理の正解と、あなたのPCを長く快適に使うための具体的な使い分け基準について、スパッと分かりやすく解説していきます。
- スリープとシャットダウンの仕組みの違いとPCパーツ寿命への影響
- 具体的な離席時間ごとの電源オフとスリープの使い分け基準
- PCをつけっぱなしにした場合の電気代の目安と節約ポイント
- 勝手に起動する現象やファンが止まらない等のトラブル対処法
ゲーミングPCのシャットダウン頻度と寿命への影響

まずは皆さんが一番気になっているであろう、PCの寿命と電源操作の関係について深掘りしていきましょう。「頻繁にオンオフすると壊れる」という話は本当なのか、それとも都市伝説なのか。現代のゲーミングPC事情に合わせて、私なりの見解をお話しします。
スリープとシャットダウンどっちが良い?しないほうがいい説
よくネット上で「ゲーミングPCはシャットダウンしないほうがいい(つけっぱなしが良い)」という説を見かけますが、あれは半分正解で半分古いです。
昔のPC、特にHDD(ハードディスク)がメインだった時代は、電源を入れる瞬間の負荷がすごく大きかったんですよね。回転するディスクに物理的な針を落とす仕組みだったので、頻繁なオンオフは故障のリスクを高めていました。
でも、今のゲーミングPCはほとんどがSSDを搭載しています。SSDは物理的に動く部品がないので、オンオフの負荷にはかなり強くなっています。なので、現代のゲーミングPCにおける「正解」は以下のようになります。
- 基本運用:「スリープ」と「シャットダウン」を使い分ける。
- シャットダウン頻度:90分以上の離席や、就寝時にはシャットダウン推奨。
※パーツを休ませるため、1日1回は切るのが理想的です。
【例外】HDDにOSを入れている場合
もしあなたが、少し前のモデルや、あえてHDD(ハードディスク)にWindowsを入れているPCを使っている場合は、話が変わってきます。
HDDは前述の通り、起動時(ディスクが回転し始める時)に最も物理的な負荷がかかります。さらに、起動までの読み込み時間もSSDより圧倒的に長いため、毎回シャットダウンしていると寿命を縮める上に、待ち時間のストレスも半端じゃありません。
- 基本運用:「スリープ」一択でOK。
- シャットダウン頻度:週に1回程度の「再起動」でリフレッシュするくらいが丁度いい。
※物理的な負荷と、起動の遅さを避けるためつけっぱなし推奨です。
自分のPCのメインストレージ(Cドライブ)がSSDなのかHDDなのかによって、最適な付き合い方が変わるということは覚えておきましょう。
パーツ寿命への影響はあるか
「じゃあ寿命には全く影響しないの?」と聞かれると、ゼロではありません。PCパーツにはそれぞれ特性があります。
パーツごとの寿命への影響
- SSD/HDD:現代のSSDなら起動回数はそこまで気にしなくてOK。HDDは頻繁なオンオフで消耗しやすい。
- 電源ユニット/マザーボード:通電時の突入電流(スイッチを入れた瞬間の電気)でわずかに負荷がかかる。
- ファン/冷却系:逆につけっぱなしだと回転し続けるので摩耗する。
こう見ていくと、シャットダウンを繰り返す負荷よりも、「24時間365日つけっぱなしで熱を持ち続ける」ことによるパーツ劣化のリスクの方が怖いかなと私は思います。特にゲーミングPCは高性能で熱を持ちやすいので、休ませる時間は必要ですね。
毎回切るべき?何時間ならスリープか

ここが一番迷うポイントですよね。「トイレに行くだけでシャットダウン」はさすがに面倒ですし、再起動の待ち時間がストレスになります。
私の運用ルールはこんな感じです。
電源管理の目安
- 90分以内の離席:迷わず「スリープ」。飲み物を取りに行ったり、お風呂に入ったりする程度ならこれ。
- 数時間〜半日使わない:「シャットダウン」または「休止状態」。
- 就寝時:間違いなく「シャットダウン」。LEDも消えてぐっすり眠れます。
目安として「90分」という数字を出したのは、スリープ中の待機電力と、再起動にかかる電力のバランスが逆転するのがだいたいこのラインだと言われているからです。まあ、そこまで厳密に考えなくても、「またすぐ使うならスリープ」くらいの感覚でOKです!
つけっぱなしにした時の電気代

「ゲーミングPCって電気代高そう…」というイメージ、ありますよね。実際、ゲーム中の消費電力は高いですが、スリープ中はかなり優秀です。
一般的なゲーミングPCの場合、スリープ中の消費電力は数ワット程度。一晩(8時間)スリープ放置しても、電気代は1円〜数円レベルです。なので、電気代を気にして「毎回絶対シャットダウンしなきゃ!」と神経質になる必要はありません。
ただ、ゲームを起動したまま放置(寝落ちなど)は厳禁です。GPUが動き続けていると、1時間で数円〜十数円、月換算で数千円の無駄遣いになることも…。電気代の節約については、ゲーム以外の用途も含めてしっかり管理したいところですね。
このあたりの詳しい節約テクニックや消費電力の目安については、以下の記事でも解説されているので、気になる方はチェックしてみてください。
ゲーミングPC、ゲーム以外の具体的な用途7選
「休止状態」の設定と活用法
シャットダウンとスリープの他にもう一つ、「休止状態」という便利な機能があります。
これは、メモリの状態をSSD(またはHDD)に保存してから電源を切るモードです。電力消費はシャットダウンと同じ「ほぼゼロ」なのに、次回起動時は作業の続きからスタートできるという、まさに「スリープとシャットダウンのいいとこ取り」な機能なんです。
ただ、実はこれ、Windows 10や11の初期設定では電源メニューに表示されていないことが多いんです。「使いたいのに見当たらない!」という方は、以下の手順で封印を解除(表示設定をオン)してあげましょう。
一度設定してしまえば、あとは普段どおりスタートメニューから選べるようになります。
「休止状態」をメニューに追加する手順
- Windowsの検索窓(虫眼鏡アイコン)に「コントロールパネル」と入力して開く。
- 「ハードウェアとサウンド」をクリックする。
- 「電源オプション」にある「電源ボタンの動作の変更」をクリックする。
- 画面の上の方にある「現在利用可能ではない設定を変更します」という青い文字をクリックしてください。
※盾のマークがついている部分です。これをクリックしないと、下のチェックボックスがグレーのままで押せません! - ロックが解除されたら、下の方にある「シャットダウン設定」の中の「休止状態」にチェックを入れる。
- 一番下の「変更の保存」ボタンをクリックして完了。
これでスタートメニューの「電源」をクリックした時に、「休止状態」という選択肢が増えているはずです。
これを使えば、作業内容を保持したまま、シャットダウンと同じように完全に電源を落とすことができます。
「続きから始めたいけれど、長時間席を外す(または寝る)」というシーンでは最適解になりますので、ぜひ設定を有効にして使いこなしてみてください。
ゲーミングPCのシャットダウン頻度とトラブル対処法

ここからは、電源周りでよくあるトラブルや、正しい操作方法について解説します。「ファンが止まらない」「勝手に起動する」といった怪奇現象(?)に悩まされている方は必見です。
正しい終了方法とスリープのやり方
具体的な操作方法に入る前に、まずはゲーミングPCの「電源状態」の違いを整理しておきましょう。ここを理解しておくと、トラブルが起きた時に「どのモードを選択するべきか」が瞬時に判断できるようになります。
「アイドル」から「完全シャットダウン」まで、それぞれの特徴を表にまとめました。
| 状態・モード | 消費電力 | 復帰速度 | システムの状態 | おすすめの場面 |
|---|---|---|---|---|
| アイドル | 高 | – | PCは稼働中(操作していないだけ) | トイレや飲み物を取りに行く時 |
| スリープ | 微小 | 爆速 | 作業内容をメモリに保存 | 90分以内の離席・休憩 |
| 休止状態 | ゼロ | 早い | 作業内容をSSD/HDDに保存 | 作業途中だけど寝る時・停電が不安な時 |
| シャットダウン (通常) | ゼロ | 普通 | 次回起動を速くするため一部保持 (高速スタートアップ有効時) | 1日の終わり・長時間使わない時 |
| 完全シャットダウン | ゼロ | 普通 | システムを完全にリセット | PCの動作が重い・おかしい時 |
| 再起動 | – | – | システムをリセットして起動 | 不具合発生時・アップデート時 |
知っておくと得するポイント
Windowsの「再起動」は、通常のシャットダウンよりもクリーンな状態(完全シャットダウン+起動)になります。PCの調子が悪い時は、一度電源を切るよりも「再起動」を選んだ方が直る確率が高いですよ!
基本の操作手順
それぞれの違いがわかったところで、正しい手順をおさらいしておきましょう。いきなり電源ボタン長押しでブチッと切るのは、PCにとって「急に心臓を止める」ようなものなので絶対NGです(フリーズ時などの緊急時は別ですが)。
基本はWindowsのスタートメニューから操作します。
- シャットダウン:スタート > 電源 > シャットダウン
- スリープ:スタート > 電源 > スリープ
また、「Alt + F4」キーをデスクトップ画面で押すと、終了オプションがパッと出るので、慣れるとこれが一番早くて楽ですよ。私はこればかり使っています。
正常に終了できない時の対処法
「シャットダウンをクリックしたのに、くるくる回ったまま終わらない…」という経験、ありませんか?これはバックグラウンドで動いているアプリが邪魔をしているケースが多いです。
終了できない時のチェックポイント
- ゲームや重いアプリが裏で動いていないか確認する。
- Windows Updateが進行中ではないか確認する(「更新してシャットダウン」になっている場合も)。
- 周辺機器(USBメモリや外付けHDD)を一度外してみる。
それでもダメな場合は、一度再起動してから改めてシャットダウンを試すと、すんなり切れることが多いですね。
スリープから勝手に起動する原因
これ、地味に怖いですよね。夜中に突然PCが光り出してファンの音が鳴り響く…。ホラーではありません、原因の多くは「マウスの感度」や「ネットワーク設定」です。
ゲーミングマウスは感度が良すぎるので、机がわずかに揺れただけで「動いた!」と検知してスリープを解除してしまうことがあります。また、Windowsのメンテナンス機能が夜中に勝手にPCを起こしていることも。
対策としては、デバイスマネージャーからマウスの「このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする」のチェックを外すのが有効です。これで、電源ボタンを押さない限り起きないように設定できます。
ファンが止まらない・光る時の対策
「シャットダウンしたはずなのに、ファンが回り続けている」「ケース内のLEDが消えない」という現象も、ゲーミングPCあるあるです。
これは故障ではなく、PCが「次の起動を速くするための待機状態」になっているか、「USB機器への給電を続けている」ことが原因です。以下の2ステップで対策しましょう。
ステップ1:Windows側で「高速スタートアップ」を無効にする
先ほどの「休止状態」の設定と同じ画面で、実はここも変更できます。
- 「コントロールパネル」>「ハードウェアとサウンド」>「電源オプション」>「電源ボタンの動作の変更」を開く。
- 上の「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックしてロック解除。
- シャットダウン設定にある「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。
- 「変更の保存」をクリック。
これで完全に電源が切れるようになり、ファンが止まることが多いです。
ステップ2:それでも光る場合はBIOS設定(ErP)
ステップ1をやってもマザーボードやマウスが光り続ける場合は、PC本体(BIOS)の設定で、待機電力をカットする必要があります。
PC起動時にデリートキー(Del)などを連打してBIOS画面に入り、「ErP Ready」(またはDeep Sleep)という項目を探して「有効(Enable)」にしてみてください。これでシャットダウン時にスパッと全電源が落ち、眩しいLEDも消灯します。
よくある質問
- ゲーミングPCは毎回シャットダウンしたほうがいいですか?
-
必須ではありませんが、私は1日の終わりにはシャットダウンすることをおすすめします。メモリのリフレッシュになり、動作が安定するからです。短時間の離席ならスリープで十分です。
- 完全シャットダウンの頻度はどのくらいですか?
-
Windowsの通常のシャットダウンは、実は完全に電源を切っていない状態(高速スタートアップ)であることが多いです。動作が重いなと感じたり、トラブルが起きたりした時は、「Shiftキーを押しながらシャットダウン」を押して完全シャットダウンを行ってください。週に1回程度行うとPCの調子が良い気がします。
- ゲーミングPCを24時間つけっぱなしにしたら電気代はいくらになりますか?
-
PCのスペックによりますが、アイドル状態(何もしていない状態)で平均50W〜100W程度消費すると仮定すると、1日で約40円〜80円、1ヶ月で1,200円〜2,400円程度かかる計算になります(電力単価による)。決して安くはないので、使わない時はスリープか電源オフを推奨します。
ゲーミングPCのシャットダウン頻度まとめ

ここまで、ゲーミングPCの電源管理について解説してきましたが、最後にもう一度ポイントを整理しておきましょう。
「いろいろあって覚えられない!」という方は、以下の「基本の使い分けルール」だけ覚えて帰ってください。
【結論】迷ったらこう使い分ける!
- トイレ・お風呂・食事(90分以内):
迷わず「スリープ」。
※電気代も安く、すぐ復帰できてストレスフリーです。 - 就寝時・外出時(長時間):
基本は「シャットダウン」か「休止状態」。
※スリープは「停電リスク」「LEDが眩しい」「ファンが回る」ので寝る時は非推奨。 - PCの動作が重い時:
「再起動」または「完全シャットダウン」。
※週に1回くらいやってあげると、PCが喜びます。
「寝る前はシャットダウンか休止状態」。これさえ守れば、パーツの寿命を縮めることなく、電気代も無駄にせず、快適なゲーミングライフが送れます。
PCは大切な相棒です。メリハリをつけて休ませてあげて、長く大切に使っていきましょう。「今日はもう遊ばないかな?」と思ったら、感謝を込めてシャットダウンしてあげてくださいね。
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